岩出署管内で、一歩間違えればより凶悪な犯罪に発展しかねない事案が増加している。同署は「地域全体で目を光らせる必要がある」と警鐘を鳴らしている。
管内で女性の下着や衣類を盗む色情狙いの認知件数は平成２８年中に２５件（１２日現在）発生。これは前年認知した１０件をすでに大きく上回り、「洗濯物はなるべく夜間に干さず、目や手の届かない場所に干してほしい」と注意を呼び掛けている。
また、県迷惑防止条例違反の認知件数は１３件（同）で、前年比５件増。強制わいせつは４件発生し、前年と同数に達した。
これらの犯行は、他府県から管内へ足を延ばして行われることもあるという。都会に比べて人が少なく、顔を知られることがないという点が理由に挙がり、９月にはこれらの事案で大阪府の容疑者を複数名逮捕した。手口として、駅から被害者女性と同じバスに乗り込み、自宅まで尾行して干してあった衣類を窃盗。また、レンタカーに自転車を積み込み、路上で女子児童の下腹部を服の上から手で触った事案もあった。
同署は「不審者がいたら通報してほしい。夜間はなるべく街灯のある明るい道路を通ってもらいたい」と話している。