平成26年に和歌山市職員が起こした交通死亡事故で、市は28日、過失運転致死罪で有罪判決を受けた福祉局こども未来部の女性保育士(29)を停職6カ月の懲戒処分とした。
市によると、女性保育士は同年11月27日午後6時20分ごろ、帰宅途中に同市中之島の県道を北進中、信号のない交差点で、前方不注意により左から横断歩道を渡っていた近所の男性(当時76)をはね、16時間後に頭部外傷により死亡させたとされる。
制限速度30㌔の道路を時速40~50㌔で走行し、男性を約3~4㍍手前で発見してブレーキをかけたが間に合わなかったという。市の聞き取りに対し女性保育士は「暗かったので分からなかった」と話しているという。
女性保育士は事故当日に過失運転致傷容疑で和歌山東署に現行犯逮捕。和歌山地検が過失運転致死罪で起訴した。昨年9月17日には1年間の運転免許取消処分を受け、ことし9月29日に和歌山地裁で過失運転致死罪により禁固1年8カ月、執行猶予3年の判決を受けた。市は、判決の確定を待って処分を行った。