1日午後4時30分ごろ、和歌山県和歌山市加太港付近の通行人から市消防に「海岸線で流木らしきものが燃えているようだ」との通報があった。消防車4台が出動し、火は約1時間20分後に消し止められた。延焼やけが人などはなかった。
市消防局によると、場所は地ノ島灯台西約200㍍の海岸で、流木やごみなどの漂流物を約16立法㍍焼いたという。地ノ島は瀬戸内海国立公園の一部。市観光課によると、国有地になっており原則として上陸はできないという。出火時、人の気配はなかったものの、消防では、たき火の火の粉などの飛び移りが原因ではないかと見ている。
周辺の釣り人から、休日にはジェットスキーの愛好者らがバーベキューをしているようだとの目撃情報もあり、大阪府岬町沖で船釣りをしていた40代の男性は「夕方、港に戻ろうとしたら友ヶ島から煙が上がっているのが見えた。普段、人けがない所なので、誰かが上陸してたき火でもしたのか」と話していた。