和歌山県警は25日、交通事故を隠避した和歌山北署の男性巡査(28)を戒告、大阪市内で盗撮と暴行事件を起こした県警察学校の男性巡査(22)を停職1カ月の懲戒処分とした。
県警監察課によると、和歌山北署の男性巡査は8月30日、和歌山市松江で発生した交通事故で、事故を起こした知人から「誰にも言わんといて」と依頼を受け、9月1日までに申告せず、隠避していた。男性巡査は「二度と同じことはしない。警察官として自覚を持った行動をする」と話しているという。
県警察学校の男性巡査は9月9日、大阪市内で通行中の女性の下着などを盗撮した上、盗撮行為を目撃した男性に暴行を加え、けがをさせた。男性巡査は「警察官である前に人として当然してはいけないことをしてしまい、被害者をはじめ県民の皆さまに多大なる迷惑を掛けてしまった」と話しているといい、処分を受けた25日付で依願退職した。
徳田太志首席監察官は「今後、より一層職員に対する職務倫理に関する指導を徹底し、再発防止を図るとともに、県民の皆さまの信頼回復に努める」とコメントしている。
また、9月14日に和歌山市内で安倍晋三首相らを警護中、警察車両から拳銃を落として一時紛失した機動隊の20代の男性巡査については、機動隊長が業務指導を行い、懲戒処分とはしなかった。