和歌山東署は12日、金融機関の職員を名乗る男にキャッシュカードや預金通帳をだまし取られる特殊詐欺被害が、和歌山市内で11日に2件相次いで発生したと発表した。
同署によると、1件目は同日午後4時ごろ、市内の80代女性宅に金融機関職員を名乗る男から「お金を払い過ぎて返金がある。どこの口座を持っているか」「キャッシュカードが古くて使えないので交換する。職員が行くので、カードを封筒に入れておいてほしい」と電話があり、4時30分から5時30分ごろまでの間に女性宅を訪れた男が封筒に入ったキャッシュカード2枚を受け取り、そのまま持ち去った。その後、カードを利用して現金約53万円が引き出されていることが分かった。
2件目は、午後7時ごろ、市内の別の80代女性に金融機関職員をかたる男から「還付金があり、今使っている口座が使えないので新しい口座を作る必要がある。今から職員が通帳を受け取りにいく」と電話があり、8時ごろに女性宅を訪れた男が通帳1通をだまし取った。