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Channel: 事件・事故 | わかやま新報
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海南市係長ら再逮捕 別工事でも贈収賄容疑

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和歌山県警捜査2課と海南署は24日、海南市発注の公共工事で、建設業者に便宜を図る見返りに現金を受け取ったとして、同市都市整備課建築係長の木下知海容疑者(46)=有田市下中島=を収賄容疑で、和歌山市築港の㈱田淵建築設計事務所社長の木田吉宣容疑者(48)=同市西高松=を贈賄容疑で再逮捕した。

同課によると、木下容疑者は2018年6月ごろから10月中旬ごろまでの間、海南市発注の2カ所の消防器具置場改修工事に関する設計の委託業務について、木田容疑者に下請けをさせてもらう旨を約束し、約束に基づき委託業務の作業を行った。

木下容疑者は作業の対価として19年9月30日、自身が用意した他人名義の口座に現金約85万円を木田容疑者に入金させ、下請けをさせてもらう利益の供与を受け、自己の職務に関して賄賂を収受した疑い。

両容疑者は今月3日、同様の贈収賄容疑ですでに逮捕されており、24日に起訴された。

同課は、両容疑者間で現金の授受があったのは12年ごろからで、木下容疑者が設計業務を迅速に進めるために木田容疑者に話を持ち掛けたとみている。

両容疑者は12年ごろから21年春ごろまでに、約80件の設計業務で同様の贈収賄を行い、発注額は約2700万円。木下容疑者は千数百万円、木田容疑者は数百万円を受け取っていたとされる。

同課は同日、新たに明らかになった別の収賄容疑でも木下容疑者を逮捕。同課によると、木下容疑者は2016年以降、海南市の電気工事会社の従業員ら2人から、同市が発注する市有建物の電気工事の業者選定などに関し、同社が有利になるよう便宜を図った。

取り計らいに対する謝礼と、今後も同様の取り計らいを受けたいとの趣旨と知りながら昨年4月15日、木下容疑者の自宅を訪れた同社の従業員から、現金約18万円を受け取り、自己の職務に関して賄賂を収受した疑いが持たれている。従業員らについても今後、贈賄の疑いで書類送検する方針だという。


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