窃盗(万引)容疑で逮捕され、県教育への信用を著しく失墜させたとして、県教育委員会は20日、有田川町立小学校の男性教諭(41)を懲戒免職処分とした。
県教委によると、男性教諭は10月18日午前10時ごろ、大阪市の梅田の商業施設でTシャツ(6000円相当)を万引し、大阪府警曽根崎署に現行犯逮捕された。万引に気付いた保安員にその場で犯行を認めず、店裏の倉庫でも否定を続けたが、店舗事務室で防犯ビデオの映像を確認している途中で認めたという。同日、同施設の旅行用品店で南京錠(1700円相当)2個を万引していたことも後日判明した。
勤務先の小学校には今春着任し、5年生の学年主任だった。勤務態度は実直で、生徒の指導に問題はなかった。「魔が差した。とても反省している」と話しているという。
県教委は会見で「最初に犯行を認めなかったことを重く見た」と処分理由を話し、「不祥事防止マニュアルを作り、具体的な取り組みをお願いしたいとやってきた中、非常に残念。これまでにも増してしっかり取り組んでいく」と話し、陳謝した。
監督責任として、勤務先の男性校長(56)も町教委が文書訓告処分とした。