湯浅町のし尿処理施設の点検や修繕を行う業者の選定をめぐり、便宜を図った見返りに業者から現金150万円を受け取ったとして、県警捜査二課などは18日、有田衛生施設事務組合の職員で、和歌山市北ノ新地の濵井?晴容疑者(50)を収賄の容疑で、同市太田の元会社役員、草壁稔容疑者(50)を贈賄の容疑で逮捕した。2人は容疑を認めているという。
同課によると、濵井容疑者は、昨年5月に行われた同組合発注の汚泥再生処理施設の点検や修繕を行う業者の選定で、草壁容疑者が役員を務める金庄物産(同市大谷)を選ぶよう便宜を図った見返りに、昨年7月下旬から12月初旬にかけて、草壁容疑者から3回に分け、現金計150万円を受け取った疑い。18日夜、県警は同組合の捜索を行った。
業者の見積もり合わせには5社が参加し、金庄物産が1億1750万円で業務を受注していた。
同社は平成22年度から毎年業務を受注しており、県警では、これ以前にも不正がなかったか、さらに捜査を進めていくという。