県は18日、和歌山市の片男波干潟で採取した天然アサリから、農林水産省消費・安全局長通知に基づく自主規制値を超えるまひ性貝毒が検出されたと発表した。県は同市加太から和歌浦湾において二枚貝を採取、出荷しないよう呼び掛けている。
県資源管理課によると、まひ性貝毒は、毒素を持った植物プランクトンを二枚貝が食べることにより毒が体内に蓄積された状態。食べると約30分で舌や唇などがしびれ、重症化すると体が思うように動かなくなるとされる。今回採取したアサリは13日に採取し、1㌘当たり4マウスユニット(MU)の自主規制値の約5倍となる19MUの貝毒を検出した。体重60㌔の人がむき身で64個以上食べると致死量に至る計算となる。
県は26日にも片男波のアサリの貝毒検査を行う。5月中旬まで3回行う検査で3回連続で規制値を下回れば、自主規制の呼び掛けを解除する。
片男波のアサリからは、平成26年4月にもまひ性貝毒が検出されている。