和歌山東署は２０日、和歌山市内で市役所職員などを名乗る還付金名目の特殊詐欺事件が発生し、８０代の女性が現金１４９万１２６１円をだまし取られたと発表した。
同署によると、１９日午前１０時ごろ、女性宅に市役所の国民健康保険課職員を名乗る男から電話があり「医療費の還付金があります。今から言う県の保険課に電話連絡してください」などと言われ、指示された番号に電話すると「きょうＡＴＭで手続きしないと還付金をもらえない」などと、自宅近くのＡＴＭに行くよう指示された。
女性は県職員を名乗る男から携帯電話で言われるままにＡＴＭを操作し、犯人側の口座に現金を振り込んだ。さらに男らは、翌２０日までに「まだ手続きができていません」などと女性に連絡し、計３回にわたり振り込みをさせた。
女性が家族に相談したことで詐欺被害が分かり、同署に届け出た。
同署は「ＡＴＭで還付金を返金するという電話は全て詐欺。このような電話があれば、まずは最寄の警察に相談してほしい」と注意を呼び掛けている。