和歌山東署と北署は3日、いずれも和歌山県和歌山市の70代の男性が現金700万円を、女性が現金300万円をだまし取られるオレオレ詐欺に遭ったと発表した。
東署管内では3月29日午前、男性宅に息子を名乗る男から電話があり、不正な手段での仮想通貨の購入が見つかったとして現金400万円を要求された。男性は指示された通りに東京のJR品川駅付近に向かい、代理の男に現金400万円を渡してしまった。翌30日午前にも男から現金300万円を要求され、同様の手口で京都のJR向日町駅付近で現金を手渡した。その後、男に電話がつながらなくなったことから息子に確認し、詐欺と判明した。
北署管内では2日午前11時ごろ、息子を名乗る男から女性に電話があり、ビットコインで損をしたとして現金を要求された。女性は用意できる現金300万円を持って、指示された神奈川県のJR早川駅周辺に向かい、代わりに来た弁護士のキタガワを名乗る男に現金を手渡した。
その後、息子に確認の連絡をしたことで被害が発覚した。
両署は、同様の電話があった際は、まず息子などに直接連絡して確かめるよう呼び掛けている。