和歌山東署は１８日、和歌山県和歌山市内の７０代女性が息子を名乗る男からの電話で現金１００万円をだまし取られる特殊詐欺被害が発生したと発表した。
同署によると、１６日午後９時ごろ、女性の携帯電話に男の声で電話があり、同居していない次男の名前を呼び確認したところ、男はそうだと答え「風邪をひいた。携帯電話番号が変わったので登録し直してほしい。明日和歌山に行くので、家に寄る」などと伝え電話を切った。
１７日午前１０時ごろに再び息子を名乗る男から電話があり、「会社の金を投資で使いこんでしまい穴埋めする必要がある。１００万円をＪＲ新大阪駅まで持ってきてほしい」と言われ、女性は現金を持って電車で同駅に向かった。途中、ＪＲ今宮駅に行くように指示され、携帯電話で案内を受けて近くの公園に到着。男から「今会議中で行けない。代わりに弁護士が行くので、お金を渡してほしい」と言われ、午後４時ごろ、現れた弁護士を名乗る男に現金１００万円を手渡してしまった。
同日夜、本当の次男から電話があり、確認したところ詐欺だと分かり、女性が１１０番通報した。
同署は「必ず本当の息子や孫の携帯電話などに直接電話をして確認し、被害を防いでほしい」と呼び掛けている。