和歌山県教育委員会は15日、女子高校生にわいせつな行為をした県立高校の男性教諭ら2人を懲戒免職、酒気帯び運転で検挙された白浜町立小学校の男性教諭を停職6カ月の処分にしたと発表した。3人はいずれも事実を認めているといい、処分は14日付。
県立高校の30代の男性教諭は先月23日午後7時ごろ、ツイッターを通じて知り合った県外の高校に通う女子生徒の右手をつかみ、自分の股間をズボンの上から触らせた。24日、女子生徒が通学する学校に相談し、25日に学校から県教委に問い合わせがあった。
県立高校の20代の男性講師は先月12日午後7時50分ごろ、校内で女子生徒の左胸を服の上から手のひらで触った。講師は放課後、複数の生徒に進路指導を行った後、女子生徒と2人で立ち話をしていた際に行為に及んだ。同15日、生徒が別の教員に相談して発覚した。
白浜町立小学校の男性教諭(30)は先月28日午前2時ごろ、酒を飲んだ状態で乗用車を運転。帰宅途中、田辺市内の検問で検挙された。教諭は陸上競技大会の慰労会で生ビールを中ジョッキ4杯、チューハイを3杯、ハイボールを1杯飲んでいた。
今回を含め県教委の本年度の懲戒処分は8人、うち懲戒免職は5人となった。
県教委は15日に記者会見。学校人事課の松本泰幸課長が処分について説明し、小滝正孝学校教育局長が不祥事防止に関する今後の取り組みを発表した。防止策では全教職員に緊急メッセージを配布して教育公務員としての自覚を促した他、来週には市町村教育長会と県立学校長会を臨時開催する。職員のストレス相談の活用を啓発し、多重債務に関する相談窓口を県教委内に設置し、研修の充実などにも努める。
小滝局長は「誠に遺憾。県民の信頼回復に向け、再発防止の徹底に努める」と謝罪した。