5月31日午前4時55分ごろ、和歌山市坂田の住宅地の2カ所で、相次いで車や洗濯物が焼ける火災があり、和歌山東署が不審火とみて捜査を開始した。この火災によるけが人はなかった。
同日午前4時57分ごろ、住民から「家のカーポート内に駐車中の車が燃えている」と消防に119番通報があった。火は、消防関係車両7台が出動して15分ほどで消し止めたが、車のエンジン部分が激しく焼けた。現場から南東に約40㍍離れた民家のカーポートでも、干していた洗濯物が燃えているのが発見された。
現場は、竈山神社から西に約400㍍付近。県道142号から少し南に入った住宅街で、抜け道がないため、普段は住民以外の人通りは少ない地区とみられる。
洗濯物を燃やされた住民は、「物音などはしなかった。被害が少なくて良かったが怖い」と、平穏な日常に突如起きた事件に、困惑した様子で話した。